セラミドとは効果種類に違いってある?配合化粧品の選び方
セラミドとはそもそもどんな効果があるのかって思ってる方も多いと思います。わたしも詳しく知ったのは最近の事。せっかく本とかもいろいろ読んで学習して調べた知識なので一応書いておきますね。
肌に対してのセラミドの役割と効果
健康なお肌の状態であればその角層には大体20%の水分が含まれているそうです。要するにそれより少ない場合が乾燥肌っていうことですね。
冬になるとなぜ肌が乾燥してしまうのかといえば空気中の湿度が下がることにより角層からどんどんと水分が蒸発してしまうため。皮膚では水分が減らないようにつなぎ止めているのがヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分というわけです。
セラミドは角質細胞間脂質と呼ばれる物質の一種で肌の一番外側にある角層の細胞間を埋めてくれて保水する役割を持っています。皮膚に限らず細胞膜には高濃度で存在するそうでシグナル伝達物質としての機能もあるんです。アポトーシスとかそういう系。ちなみにヒアルロン酸は真皮層にあります。
で、このセラミドがなくなると角層の水分量はなんと80%も低下してしまうのだとか!
怖っ!
まさに砂漠肌ですね・・・
そしてセラミドの中でもアシルセラミドというタイプがバリア機能に影響が大きくアトピー性皮膚炎の方はこの成分が著しく減少しているそうです。
こんなわけでお肌の水分を維持するのに最も貢献し保湿効果をもたらす物質がセラミドなんです。
セラミドには種類がある
セラミドは分かっているだけでも300種類以上存在しているとか。それぞれで役割の違ういくつかのタイプがあってセラミド1、セラミド2のように後ろに番号がついて呼ばれています。皮膚には7種類だかが存在するそうでセラミド9とかもあるんですよ。
主なセラミドの性質はというと
セラミド1(N-フィトスフィンゴシン)
セラミド同士をつなぎ止めるような役割があり皮膚のバリア機能を支えているので激減するとアトピーに!
セラミド2(N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン)
角層の間に水をはさみ込む保水効果がセラミドの中でも非常に高くヒトの皮膚及び毛髪中のセラミドと同じ構造を持っている
セラミド3(N-ステアロイルフィトスフィンゴシン)
こちらもヒトの皮膚と同じ構造を持ち保水効果の高いセラミドで酵母をもとに生成
セラミド6Ⅱ(N-2-ヒドロキシステアロイルフィトスフィンゴシン)
角層の間に水をはさみ込む保水効果が非常に高くターンオーバーを促進させシワの深さを軽減
上記を合成したものが活性型というタイプですね。
セラミドなんとか、のような書き方をしてあるものは疑似セラミドで、セラミドと同じような働きをしてくれるもののことを言います。
さらに「天然セラミド」と「天然型セラミド」は違うものなので分かりにくいことこの上ない!天然型は天然に似せて作られた合成ということになるのですが、分子構造がほぼ同じために肌への浸透力はとてもいいんです。
で、天然セラミドは植物由来のものと動物由来のものとがあり希少な分お値段高いのが難点でなのですが肌への親和性はさすが!ってカンジです。
どのタイプをとっても保湿効果があることに違いはないのですが、あなたの肌でどのセラミドが減ってしまっているかによって補ってあげるべき種類が変わります。基本的に保湿とバリア機能の回復を目的にするならばセラミド2とセラミド3を配合している製品を選ぶということです。
配合されている濃度によっても保湿効果には差がでますのでできればトライアルセットなどでお試しするのが失敗しないと思います。
動物由来のなかでもヒトと相性が良いウマセラミド原液処方
⇒ リマーユプラセラ
⇒ レビュー記事はこちらで
敏感肌さんにおすすめなディセンシアブランドではセラミド2のヒト型ナノセラミド配合
⇒ アヤナス
⇒ レビュー記事はこちらで
※ 追加しました
⇒ 【小林製薬】ヒフミド
⇒ レビュー記事はこちらで
角層の水分量はセラミド次第
セラミドは脂質の成分なので水には溶けないのですが、水分と結合してラメラ構造と呼ばれるミルフィーユ状の層を形成します。一旦このラメラ構造に取り込まれてしまえばまわりの湿度が0%であっても肌から蒸発してしまうコトはありません。その上氷点下20度になっても凍りつくことがないんですよ。
セラミドって凄い!
このキープ力こそが保湿力最強物質といわれる理由です。
生まれたての赤ちゃんの肌がプルプルなのは加齢とともに肌にあるセラミドの量が減少していくために他なりません。
ちょっと前までは化粧水で水分を与えたら油分でフタをして乾燥を防ぐというスキンケアが一般的でしたが現在は科学的に水分を角質に閉じ込めているのは「結合」であることが分かってきたので、今後もっと良い化粧品が開発されていくのだと思います。
楽しみですね♪
減った分は外から補うべし
ターンオーバーの際に表皮細胞の中で作られるセラミドですが歳をとるに従って代謝は落ちてしまうので、生成される量も減ってしまいます。角質層にセラミドが少なければ保水出来ませんのでお肌は乾燥まっしぐらです。
セラミドの材料はコレステロールのようなものなのだそうですが食事から摂取してもそのまま増やす事の出来る物質ではありません。
ですので化粧品で補うことで肌の水分量を上げる方がカンタンなのです。
そして水溶性の成分ではないので化粧水よりも美容液やクリームに配合されているのがふつうです。
そういえば昔、海外旅行に行った時に免税品店でエリザベスアーデンの「セラマイド アドバンスト タイムコンプレックス」を母のお土産に購入してたりしましたが、いま思えばあれもセラミド美容液だったんですよね。
セラマイド(ceramide)のほうが発音的には英語読みに近いです。
コンプレックスの方はセラミド3・セラミド6Ⅱ・セラミド1・フィトスフィンゴシン・コレステロールの多重層状の複合体ってこと。
当時自分も1個、2個試してみましたが、まだ若かったせいかちょっとベタつくカンジが好きになれずにいたのが懐かしい・・・
全く知識のない頃だったし年齢的にもありがたみが理解できませんでした。まだお肌の中に自前のセラミドがいっぱいだったんだろうなー(笑)
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