ハイドロキノンクリームや化粧品の副作用
ハイドロキノンは副作用がこわい?
ハイドロキノン=副作用、のイメージって強いみたいですね。シミ消しできてもお肌に良くない成分と思ってる方って多いと思います。じっさいに刺激ゼロとは言えない部分もありますし配合濃度によっては皮膚が剥けるような処方もあるのでたしかにチャレンジするのに勇気がいるかも?
ただこのシミが濃くなったり肌が赤くなって腫れたりはハイドロキノンを使った時の反応としてはある程度起きても不思議ではない部類なのでしばらく様子を見れば落ち着くと思います。
白髪染めに含まれている酸化染料のジアミン系染毛剤パラフェニレンジアミンのように発がん性の話とかを耳にするわけではないのでそういう悪影響とはちょっと種類がちがいます。
白斑がハイドロキノンで起こる可能性
シミの消しゴム『肌の漂白剤』とまで呼ばれてるハイドロキノンは美白のための比較的新しい成分といったイメージありませんか?
これって平成13年(2001年)の薬事法改正でクリニック以外などで化粧品への配合が可能になったからなのですが、じつは昭和32年以前には日本でもフツーに化粧品に配合されてたんだそうですよ。
ハイドロキノンってイチゴなどのベリー類や麦芽それにコーヒー、紅茶などにも含まれている天然成分なんです。
かなり昔から高いホワイトニング効果があることは知られていたわけですが欠点があったのも事実。そもそも化粧品への配合がNGになったのは使い方によって白班ができてしまうという副作用が出るのが一番の原因だったそうです。
いまでも海外の製品には10%配合とかの高濃度ハイドロキノンも存在しますが、長期間使用すると美白を通り越してそこの部分の色素が抜けてしまう「白斑」状態になるケースもあるんです。
アメリカなどはかなり高めの処方のようですが、ヨーロッパでは化粧品への配合は2%以下に制限されているなど国によって基準には差があります。たとえばロート製薬から出ているオバジシリーズは化粧品ですが、皮膚科ではアメリカのオバジニューダームシステムという別処方のクリーム等があり「治療」という形で扱われています。
酸化しやすいので管理にも気をつけて
ハイドロキノンは天然にも存在する成分なのでその強力な漂白作用を利用されるようになりました。でも成分自体が紫外線や酸素の影響を受けやすくあまりにも不安定。すぐに酸化しちゃうんです。そのこともあってシミ・ソバカスの治療法、美白剤として皮膚科の医院等でのみ処方されていました。
クリニックに通って出してもらうとスゴくお薬のイメージがあるのですが、化粧品となると意外に適当に扱い使いがちだったりします。Dr.シーラボのHC-119・ブライトニングポイントクリームとかは見た目もいかにも薬っぽいですが化粧水などに配合されていると分かりにくいですしね。
なので封を切ってからあまり長く置いてしまうとやっぱり酸化します。茶色く変色させてしまった経験のある人もいるかもですね。濃度の高いクリームや美容液の量が少なくできているのはこのためです。開けてしまったらそれなりに早めに使い切るように覚えておくのはかなり大事。
メラニン色素がなければ日焼けのダメージは大
アンチエイジングという意味でもシミ消しや美白対策は重要ポイントですよね。ビタミンCやプラセンタなどといった成分のシミや美白効果がある他の美白成分とハイドロキノンが大きく違うところは、いま現在すでにあるシミを除去する働きがあるという部分。ハイドロキノンはしみの原因でもあるメラニン色素を生成するチロシナーゼという酵素の働きを抑制してメラノサイトの数を減少させる作用もあわせ持ってるんです。
ハイドロキノンすごい!
でもここで落ち着いて良く考えないとならないのが日焼け対策。
メラニンの生成を押さえるということは=お肌の紫外線に対する防御力を弱めてしまうこと。朝からたっぷりハイドロキノン入り化粧品を塗って屋外を歩くなんて危険過ぎですから。
UV-AとUV-Bについてはみなさんご存知と思いますが、紫外線で真皮層まで傷ついてしまうとコラーゲン繊維にダメージが出てシミだけでなくてシワができてしまいます。
なので日中のUVケアは通常より念入りにね、ってことです。
効果の高い成分でその使用メリットは大きいですがデメリットもあるという部分も知っておいてから使ってみて下さいね。
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